(半蔵門だより)

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ハンゾーモン 半藏門 江戸城内郭の城門の一。一に麹町御門ともいふ。吹上禁苑の裏に當る。名稱は門内に服部半藏正就の屋敷があったので名づく。半藏御門。

出典:「大辞典」第21巻 昭和11年5月刊 平凡社 発行者下中弥三郎

2021.4.1

英国だより(6)春の到来

北島けい子

バッキンガム宮殿を臨むセントジェームスパークの芝生でピクニックを楽しむ人々。
この日は気温20度以上となり、アウトドアを楽しむには絶好の一日となった。

 日本では桜の開花が例年より早いそうだが、イギリスもイースターを目前に控え本格的な春の訪れを感じさせる一週間となった。

 まず、3月28日にサマータイムが始まった。サマータイムの開始日は毎年3月最後の日曜日に定められており、午前1時になったら時計の針を1時間進めて午前2時とすることになっている。実際にはその切り替えの瞬間は就寝中で、朝起きて気付くことが多い。いくつかの時計の針を進めるのを忘れ、数日経ってからちょっとした混乱が発生するのも我が家では毎年恒例のことだ。サマータイムが始まると日没が1時間遅くなることになるため、日が落ちて暗くなるのは午後8時頃になり、急に一日が長くなったように感じられる。イギリスの美しい春夏の幕開けというような一日である。

 今年はまた、イングランドでは3月29日にロックダウンの一部緩和が行われ、二世帯または6人までのグループが屋外で集まれることになった。ゴルフ場やテニスコートなどの屋外スポーツ施設も営業が再開された。イギリスには各地域に気軽に入れるテニスクラブがあり、人々が集まる社交場のようになっているが、近所のテニスクラブでも友人との再会を喜び合う姿が見受けられた。

 イギリスの3月下旬から4月はまだ気温が低く、稀に雪が降ることもあるくらいだが、折しもこの一週間、ロンドンは晴天に恵まれ暖かく、公園で日光浴やピクニックをする人も多かった。私が見た限りでは人出は多いもののソーシャルディスタンスは保たれていたようだったが、ニュースによると人が集まりすぎて警察が出動したり、残されたごみが問題になったりした地域もあったようだ。日本でもお花見の規制などされていたようだが、暖かくなってくると外に出かけたくなる気持ちは万国共通なのだと思った。

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